ドラマケーションとは

主体的で共感力のある人を創ります

ドラマケーションは、文部科学省委託事業「コミュニケーション能力と表現力を高める演技・演劇による自己開発プログラム」の研究開発から生まれた、教育的アプローチです。
「ドラマ(演技・演劇)」と「コミュニケーション」を融合させた造語であり、学習者の自己表現力と対人関係能力を育むことを目的としています。
【教育現場での特徴と活用】
ドラマケーションは、「いつでも」「どこでも」「だれでも」「たのしく」をモットーに、遊びの要素を取り入れた体験型の学習メソッドです。演劇的な活動を通じて、児童・生徒が自然に自己を表現し、他者と関わる力を育てることができます。
 ◎ 遊びの力:遊びは、学習者の心身をリラックスさせ、集中力を高め、周囲とのつながりを感じる感受性を引き出します。
 ◎ 五感の活性化:楽しさを感じることで、普段意識していない感覚が呼び覚まされ、学習への主体的な関与が促されます。
 ◎ 自己への気づき:演劇的体験を通じて、自分自身の存在や感情に気づき、他者との関係性の中で自己を見つめ直す機会が得られます。
【教育的効果と成長のプロセス】
このような体験を重ねることで、学習者は自己理解を深め、アイデンティティの形成へとつながります。自己が確立されると、他者とのコミュニケーションも円滑になり、社会との関わりに対しても積極的な姿勢を持つようになります。
教育現場においてドラマケーションは、単なる演劇活動にとどまらず、非認知能力の育成や協働的な学びの促進、そして個々の可能性を引き出す有効な手法として注目されています。

基本理念

  • やりたいことはどんどんやる
  • 無理はしない
  • 「できる」「できない」にこだわらない
  • 「うまい」「へた」を持ち込まない

ドラマケーションの4つのカテゴリー

目的に応じて4つのカテゴリーに分類されます。
最初は、仲間を作ることからスタートし、日常で忘れられた五感の覚醒によって自分を再確認し、相手との関わりの中でコミュニケーション能力を養っていく。そうして自分の感じたことを、他者に向けて表現していくように構成されています。

A. 仲良くなる(関係を作る)

信頼関係を築き、安心して関われる場をつくる

A.仲良くなる(関係を作る)

B. からだを感じる(五感の覚醒)

感覚を研ぎ澄まし、自分自身を再認識する

B.からだを感じる(五感の覚醒)

C. コミュニケーションを楽しむ

他者とのやりとりを通じて、コミュニケーション力を育む

C.コミュニケーションを楽しむ

D. 表現を楽しむ

感じたことを創造的に他者へ発信する力を養う

D.表現を楽しむ

ドラマケーションの活用

学校で

  • 1年生のクラスの交流・関係づくりに
  • 授業やHRでざわついた生徒を集中させるために
  • 授業の中で講義の組み立ての中に
  • 「いじめ」などの不登校対策の居場所づくりに

教職員の研修に

子供たちとコミュニケーションを取りながら進める魅力的な授業にするために ー

PTAの会合で

PTAなどの会合でなごやかな場を作るためにー

会社で

対話と体験で、職場のコミュニケーションを再設計するためにー

社員の新人研修に

コミュニケーション力と目的意識を育み、主体的に動ける人材にするためにー

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